特別講演 「多重経路散乱場理論の開発とマイクロ波マンモグラフィへの応用」

興味ある未知の対象領域に,対象領域の淵から内部に向けて波動を照射し,対象領域内にて散乱した波動の観測結果から対象領域内の構造を導く問題は,波動散乱逆問題と呼ばれ,有効な解析法のない未解決問題であった.我々は,散乱を表現する散乱場関数に関して,基礎方程式と解析解の導出に成功,時間と空間の極限操作により対象領域内部を可視化する,多重経路散乱場理論を確立し,これを基にマイクロ波マンモグラフィを実現した.

日時

11月14日(日) 11:00〜12:00

講師

木村 建次郎 先生(神戸大学)

略歴

2006年
京都大学大学院 工学研究科 電子工学専攻(博士課程)修了
2006年
JST先端計測分析技術・機器開発事業 産学連携研究員
2008年
神戸大学大学院 理学研究科 化学専攻 講師を経て
2012年
神戸大学大学院 理学研究科 化学専攻 准教授
2019年
神戸大学 数理・データサイエンスセンター 教授 現在に至る

受賞歴

2008年
第14回日本表面科学会技術賞
2014年
第一回中辻賞
2017年
第9回神戸大学学長表彰
2017年
内閣官房総理官邸 第一回日本医療研究開発大賞 AMED理事長賞
2019年
第11回令和元年度神戸大学学長表彰
2020年
令和元年度 i-Construction大賞 優秀賞 国土交通省
2020年
第12回令和2年度神戸大学学長表彰